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ペルー日本人移住120周年~ペルーに渡った日本人~【海外の工芸品】

location:都立中央図書館/photo:Mei Nishimura

東京都立中央図書館(港区)にてペルー日本人移住120周年・2019年日本ペルー交流年記念展示「¡Vamos al Perú! 〜ペルーに渡った日本人〜」が開催された。
展示された内容は、ペルーについて、1899年に始まるペルーへの日本人移民の歴史やペルーの古代文明、ペルー文化(衣装、料理、音楽、文学、スポーツ)など。
そして、展示のほか、「もっと知りたい!ペルー講座」 “マチュピチュだけじゃない!ペルーの観光名所の魅力” や “世界一の美食大国ペルー~魅力の食文化~”、ペルー映画上映も開催された。

目次

ペルーについて

ペルーは南アメリカ西部に位置する共和国家。かつてはインカ帝国をはじめとする様々な文化が栄え、コロンブスによる新大陸発見以降には黒人や白人、スペインからの独立後には日本や中国からの移民が入植されたことから、人種的にも文化的にも非常に多様化しており、ペルーの魅力のひとつとなっている。

ペルーへ日本人が渡ったのは1899年のこと

当時のペルーはサトウキビ等の耕地での労働力が不足しており、一方日本では人口が著しく増加し、失業と貧困問題が深刻化。その手段として移民政策がとられ、ペルーへ日本人が渡った。

第二次世界大戦にて日本の敗戦後、ペルーに残った日本人の多くはペルー国民として高い教育を受けた。その後、2世たちは医者や弁護士、教育者等、様々な分野に進出し、ペルー社会へと定着していく。

ペルーの工芸品

ペルーからボリビアへ繋がるアンデス中央高地に存在した文明「アンデス文明」の地帯で
文化遺産の代表は石造建築、染織品、金属品、金属加工品、土器などがある。

location:都立中央図書館/photo:Mei Nishimura

アンデスで土器が作り始められるようになるのは、今からおよそ4000年前のこと。
土器になるモチーフは動植物や鳥、人間など。
肺臓の形の土器も出土されており、紀元前500年頃から脳手術も行っていたことも分かっている。

location:都立中央図書館/photo:Mei Nishimura

土器の製作をする前から、糸を撚り、機を使わずに編むような技術で布が作られていた為、ぺルーの民族衣装は大変高度な技術の染織でできている。

ペルーの食文化

 ペルー料理は、海岸、高地、熱帯雨林といった変化に富んだ地形と気候のもと
収穫される豊かな食材に支えられた伝統的な料理に、スペイン、アラブ、アフリカ、中国、イタリア、日本、フランスなどの異国の文化が融合して生まれた。

location:都立中央図書館/photo:Mei Nishimura

ペルーに日本人が渡って120周年。各地で様々なイベントや企画が行われている。
文明の起こった地であり、文化的に多様化したペルーは、有名なアンデスやマチュピチュ以外の魅力にも注目だ。

取材協力:
東京都立中央図書館(港区南麻布5-7-13)

蔵書数は国内の公立図書館では最大級の約206万冊を所蔵し、このうち、新しい図書を中心に約36万冊を開架している。※資料の個人貸出はしていない
そして、2020年東京オリンピック・パラリンピック大会に向けた取組みの一つとして、世界の国と人々の暮らし文化を知るための様々な展示を行っている。

<最寄り駅>東京メトロ日比谷線 広尾駅 1番出口から徒歩8分

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