location:大川内山/photo:COLE
産地
佐賀県伊万里市(大川内山)
目次
特徴
現代の伊万里焼(鍋島焼)とは
伊万里の大川内山などでつくられている焼き物のことをよぶ。
17世紀後半頃、江戸の将軍家へ献上するためにつくられた窯「鍋島藩窯」の焼き物を今でも「鍋島」もしくは「鍋島焼」とよぶ。
「鍋島焼」は大名道具ならではの気品と風格をもつ日本で最も精巧な磁器といわれている。
素地
磁器(伊万里の陶石、泉山陶石、天草陶石)
技法
色鍋島、鍋島染付、鍋島青磁
「鍋島青磁」 location:長春青磁窯/photo:COLE
「色絵」 location:徳七窯/photo:COLE
古伊万里とは
江戸時代に有田や佐世保三河内、波佐見など伊万里周辺でつくられた磁器は伊万里の港から積み出されていたことから「古伊万里(こいまり)」とよんで区別している。
現在では骨董価値があるものが多く、多種多様な模様と価格帯である。
photo:COLE
歴史
技法の秘密を外に漏らさない為の秘窯だった伊万里大川内山。
1675年、鍋島藩の御用窯は有田から大川内山へと移されました。
良質な青磁原石が産出されることと、次々と開発される高度な技法が他に漏れるのを防ぐため。
人家から離れた大川内山はまさに「秘窯の里」でした。
色彩豊かな有田焼の絵付けは、江戸時代初期にオランダ東インド会社からの注文を受け、
輸出用製品を作るために中国の時期や絵手本の真似をしたことから発展をしました。
呼び名
<江戸時代>
↓
古伊万里 ※有田などの地域で作られたが、近くの伊万里港から出荷された
↓
<明治時代以降>
↓
有田焼・・・有田町で製作
伊万里焼・・・伊万里市で製作
location:大川内山/photo:COLE